株式会社 福山コンサルタント


~守谷版グリーンインフラの推進~

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茨城県守谷市は、東京都心まで30分の立地にありながら、豊かな緑と水に恵まれ、心地よい農村景観が残る都市です。(株)福山コンサルタントと守谷市は、2017年11月に「グリーンインフラに関する官民包括連携協定」を締結し、グリーンインフラを市域に戦略的に導入し『守谷版グリーンインフラ』の取り組みを推進しています。
グリーンインフラ推進に関する包括連携協定を締結(守谷市公式サイト

~グリーンインフラ推進のトータルマネジメント~

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グリーンインフラ(GI)×まちづくりを実践するために、守谷市と協働しながらGIの概念を行政計画、地域計画へと反映していく取り組みを行っています。2022年に策定された「緑の基本計画」でもGIの思想を取り入れ、地域特有の景観である斜面林を中心に市内の緑の活用と保全を図っています。そのほか思考的な取り組みとして、ホップ栽培による緑化事業、自然観察イベント、スマートシティ実証実験等を実施しています。

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~ホップ等栽培による緑化事業~

GIを都市景観へ取り入れるために、ホップ等を使用した壁面緑化事業を推進しています。グリーンカーテンとして省エネに貢献するだけでなく、栽培されたホップでオリジナルクラフトビールを醸造しています。ビールを飲んで自然豊かにするというコンセプトを持ち、市民に対してGIに関する理解や取り組みが広がる契機となっています。
守谷グリーンビールとは? | MORIYA GREEN BEER (moriya-green.com)

~遊水地を中心とした河川周辺の多機能化の検討~

守谷市と取手市にまたがる稲戸井調節池において、守谷市らしい景観を守りつつ、自然を活かした利活用が検討されています。

当社では、その素案となる基本構想を作成しました。調節池としての機能が発揮される洪水等の災害時だけでなく、「自然環境保全」や「賑わい創出」等の観点を取り入れ、日常的にも活用される構想としました。

これら守谷版グリーンインフラの取組は、第1回グリーンインフラ大賞「生活空間部門」国土交通大臣賞(2021年3月)、緑の都市賞「緑のまちづくり部門」都市緑化機構会長賞(2023年10月)を受賞しています。